
みなさんこんにちは!あじたまごです!
AnswersNewsが2026年10月14日に公開した「製薬業界 今月の転職求人動向レポート(2026年10月)」によると、10月の製薬業界の中途採用求人件数は、全体的に前月から減少しました。
ただし、企業の採用意欲は製造職やメディカルを中心に堅調で、「求人が減った=転職しにくくなった」と単純には言えない内容です。
私がこのレポートで一番気になったのは、開発職の天気が「晴れ」から「曇り時々晴れ」に変わったことと、CRA(モニター)について「年末にかけて求人件数が少なくなっていくと予想される」「CROからメーカーへの転籍を目指す場合は早めの行動が大切」と書かれていた点です。
製薬業界の転職市場は、職種ごとに天気がかなり違います。
この記事では、2026年10月の動きを職種別に整理したうえで、8月・9月のレポートと並べた推移と、CRA・開発職の方がいつ動くか考えるときの視点をまとめます。
なお、求人動向の数字は一つの転職支援サービスのレポートに基づくもので、市場全体を網羅したものではない点にご注意ください。
結論|10月は全体的に求人が減少、CRAは「動くなら早め」の局面

結論として、2026年10月は全体的に求人件数が減ったものの、市場全体が冷え込んだわけではありません。
製造職・MR・メディカル・コマーシャルは「晴れ」で、変化があったのは研究職(雨)と開発職(曇り時々晴れ)です。
CRAを含む開発職の方は、年末にかけて求人が減ると予想されているため、転籍を考えているなら今が動きどきと読めます。
全体の動きは「減少」でも採用意欲は堅調
レポートでは、求人件数は前月から減少したが、企業の採用意欲は製造職とメディカルを中心に堅調とされています。
求人の「数」と企業の「意欲」は別物だというのが、今月の読み方の基本になります。
10月は異動や組織変更のあとに出るスポット募集の時期
レポートの最後には、10月は組織の体制変更や社内異動があった方も多く、転職市場にもそうした変化を踏まえたスポットの募集が出てくる時期だと書かれています。
だからこそ、こまめな情報収集が欠かせないとされています。
2026年10月の製薬業界 職種別の天気図

結論として、6職種のうち「晴れ」は製造・MR・メディカル・コマーシャルの4職種、開発職が「曇り時々晴れ」、研究職が「雨」です。
| 職種 | 天気 | ひとこと |
|---|---|---|
| 研究 | 雨 | 早期退職者向けの募集が一巡、年内は厳しい可能性 |
| 開発 | 曇り時々晴れ | CS/CL・PL/PMは堅調、CRAは枠が限られ年末にかけて減る見込み、PVは活発 |
| 製造 | 晴れ | 件数は減ったが採用は順調で、新規募集を始める企業も |
| MR | 晴れ | 件数は横ばい、来年1〜2月入社向けの求人も出ている |
| メディカル | 晴れ | オフィスメディカル中心に新規募集、MSLも例年並み |
| コマーシャル | 晴れ | 本社のコマーシャル関連は活発、企業ごとに二極化 |
CRA・開発職の方に関わりが深いのは、開発職と研究職の動きです。
次の章から詳しく見ていきます。
開発職は「曇り時々晴れ」|CRAだけが少し違う動き

結論として、開発職の中でも職種によって温度差があります。
CS/CL(クリニカルサイエンス/クリニカルリード)とPL/PM(プロジェクトリード/プロジェクトマネージャー)は堅調、PV(ファーマコビジランス)は活発な一方、CRAは採用枠が限られています。
この章でわかること
- CS/CL・PL/PMが堅調な理由
- CRAは「複数メーカーが募集を継続、ただし枠は限定」という状況
- 8月・9月・10月の開発職の推移
クリニカル関連職は新たな製品開発に向けて堅調
レポートによると、CS/CLやPL/PMといったクリニカル関連職は、新たな製品開発に向けた募集が堅調です。
9月のレポートでも、パイプラインの進展に向け、外資系と内資系の両方でCS/CLとPL/PMの新たな募集があったとされています。
治験の科学的な設計や、プロジェクト全体の進行管理を担う職種で、パイプラインが動けば人が必要になる、という分かりやすい構図です。
CRAは複数メーカーが募集を継続、ただし採用枠は限定
CRA(モニター)については、複数のメーカーが募集を継続しているものの、採用枠は限られているとされています。
そして、年末にかけて求人件数は少なくなっていくと予想されています。
「求人が出ている」と「入りやすい」は別の話なんだよね。メーカーのCRAは1回に募集する人数が少なめだから、気づいたときには締め切られていた、ということが起きやすいと思う。これは私の見立てだけど、動くかどうか迷っている人ほど、まず今の市場を見ておくだけでも違うよ。
8月・9月・10月の開発職の推移
AnswersNewsの月次レポートを並べると、開発職の天気は8月「晴れ」、9月「晴れ」、10月「曇り時々晴れ」と変わっています。
CRAについては、8月はCROを中心に堅調、9月は新規の求人こそ少ないが新薬メーカー・CROとも募集が継続、10月は採用枠が限られ年末にかけて減少予想、と少しずつ慎重なトーンになってきています。
| 月 | 開発職の天気 | CRAに関する記述 |
|---|---|---|
| 2026年8月 | 晴れ | CROを中心に求人が堅調 |
| 2026年9月 | 晴れ | 新規求人は少ないが、新薬メーカー・CROとも募集継続 |
| 2026年10月 | 曇り時々晴れ | 採用枠は限られ、年末にかけて求人件数が減る見込み |
8月のレポートの内容は、研究職の求人増加とCRA・開発職の動きを解説した記事で整理しています。
CROからメーカーへの転籍を考えるなら早めに動く理由

結論として、レポートがCROからメーカーへの転籍は早めの行動が大切と書いている背景は、メーカーのCRA求人は採用枠が限られる上に、年末にかけて件数が減る見込みだからです。
「求人がある今のうちに市場を見て、動くかどうか判断する」のが現実的な使い方だと思います。
早めに動くとは「今すぐ転職する」ではない
「早めに動く」は、今すぐ転職するという意味ではありません。
職務経歴書を整える、転職エージェントに登録して求人の出方を聞く、気になる会社の募集条件を見ておく、といった準備を、年末に向けて前倒しで始めるという意味で受け取るのがよいと思います。
内定を取って、実際に動くかどうかは、そのあとでも判断できます。
向いていない人もいる
ただし、メーカーへの転籍が全員に向くわけではありません。
今の職場で担当している試験や役割に責任があり、タイミングを動かしにくい方や、CROの働き方が合っていて困っていない方は、無理に動く必要はありません。
市場を知っておくことと、転職することは別ものです。
隣の職種へ|PVの活況と、研究職が年内厳しい理由

結論として、同じ開発職でもPVは未経験者層からリーダー層まで活発に募集されており、CRAの次のキャリアを考えるときの選択肢になりえます。
一方、研究職は「雨」で、年内は厳しい状況が続く可能性があります。
PV(ファーマコビジランス)は未経験者層からリーダー層まで活発
レポートでは、PVは未経験者層からリーダー層まで活発に募集が行われているとされています。
CRAからPVへの転向を考えている方にとっては、数少ない動きの大きい領域です。
仕事内容や未経験から目指す方法は、ファーマコビジランス(PV)の解説記事にまとめています。
研究職は「雨」|早期退職者向けの募集が一巡
研究職は、早期退職者をターゲットに活発だった募集が一巡し、求人件数は落ち込んでいます。
新薬メーカーはニッチな経験を求める求人が多く、バイオベンチャーもAI活用などピンポイントの求人が中心で、今年いっぱい厳しい状況が続くかもしれないとされています。
8月は「曇り時々晴れ」、9月は「晴れ時々曇り」だったので、動きが反転した形です。
早期退職の動きと転職市場の関係は、早期退職・リストラが増える今のCRA転職を解説した記事も参考にしてください。
MR・製造・メディカル・コマーシャルの10月の動き

結論として、この4職種はいずれも「晴れ」で、CRAの読者にとっては「周辺の職種が堅調なのに、なぜ開発だけ曇りなのか」を考える材料になります。
職種ごとの違いは、求人が出るタイミングと採用枠の大きさにあります。
MRは来年1〜2月入社向けの求人も出ている
MRの求人件数は前月から横ばいで、採用枠の大きな募集が続き、スポット募集も堅調です。
来年1〜2月入社に向けた求人も出ており、年末にかけて選択肢が豊富な状況が続きそうとされています。
CRAからMRに移る方は少数派ですが、MRからCRAを目指す方にとっては、現職の選択肢が広い時期とも言えます。
製造・メディカル・コマーシャルは「減っても堅調」
製造は求人件数こそ減ったものの、採用が順調に進んで新しい募集を始める企業もあります。
メディカルはメディカルアフェアーズ(MA)を含むオフィスメディカル全般で新規募集が出ており、MSLは前月より件数が減りつつも例年並みです。
コマーシャルは本社のコマーシャル関連が活発な一方、採用に落ち着きの見える企業も出ていて、二極化しているとされています。
求人件数の増減だけを見ずに、「企業が今、人を必要としているか」を見る視点が大切だというのが、今月のレポートからの学びです。
読者別|2026年10月の動き方の考え方

結論として、現在地によって動き方は変わります。
以下は、レポートの内容をもとにした私の整理で、すべての方に当てはまるものではありません。
現職がCROのCRAの方
メーカーへの転籍を視野に入れているなら、年末にかけて求人が減る見込みなので、準備は早めにしておきましょう。
まずは転職エージェントに登録して、募集の出方や応募条件を確認するところから始めるのが現実的です。
MR・薬剤師などからCRAを目指す方
MRは「晴れ」で来年1〜2月入社の求人も出ており、選択肢が豊富な状況が続くとされています。
一方、CRAは採用枠が限られるため、募集の出るタイミングを逃さないよう、情報収集を続けることが大切です。
研究職の方
年内は厳しい状況が続く可能性があるため、焦って動くより、経験の棚卸しや、ニッチな経験が求められる求人への対応力を整えておく期間と考えるのも一つの方法です。
転職エージェントの選び方は、CRAが登録すべき転職エージェントを紹介した記事を参考にしてください。
製薬業界に特化した専任コンサルタントに、今回のレポートの背景まで直接聞きたい方には、Answers(アンサーズ)も選択肢になります。
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幅広く求人情報を集めたい方には、パソナキャリアも併用できます。
業界全体の動きを見ながら、幅広く求人情報を集めたい方向け
非公開求人も多く、CRA・開発職の最新の求人傾向を具体的に確認できます
製薬業界の転職市場についてよくある質問

結論として、よく出る疑問は「製薬業界の今後」「衰退しているのか」「CRAは今動くべきか」の3つです。
製薬業界の今後はどうなりますか?
月次の求人動向を見る限り、製造・MR・メディカル・コマーシャルは「晴れ」が続いており、職種による差はあるものの、市場全体が縮んでいるとは言えない状況です。
ただし、月ごとの求人件数は増減を繰り返しています。
製薬業界は衰退していますか?
早期退職やリストラのニュースは確かにありますが、同時に別の企業や職種で採用が活発になる動きも続いています。
業界全体を一言で衰退と言い切るのは難しいと私は考えています。
CRAは今動くべきですか?
レポートではCRAは年末にかけて求人件数が少なくなると予想されています。
動くかどうかは、ご自身の状況次第ですが、準備を始めておくことをおすすめします。